持ち家を欲しいと考えた人は、たいていモデルハウス巡りをする。その過程で、曖昧だった家のデザインや予算もはっきりしてゆく。依頼すべき業者も決まってくる。顧客が満足できる家を手に入れるために欠かせないもの、それがモデルハウスだ。
ところが、システム業界にはモデルハウスに相当するものがない。簡単にダウンロードできて、簡単にインストールできて、いきなり動かせる業務システムがない。これはおかしい。その異常さを理解するためには、もし建設業界にモデルハウスがなかったらどんなことになるかを考えてみたらよい。たとえばこんな風だったりするのだろう。
持ち家を欲しいと考えたある若夫婦が住宅建設会社にやってくる。担当営業は「わが社はお客さまの持ち家に対する要求をモデリングして、わかりやすくフィードバックします」と言う。何だかわかりにくい言い方をするなといぶかりながらも夫婦が了承すると、数日後、彼らのもとにひとりの技術者が現れる。彼は、夫婦が住んでいるマンションの部屋をていねいに測量し、彼らの生い立ちや身長・体重、および嗜好、趣味、習慣、信念、野望をこまごまとヒアリングしてゆく。その2週間後、営業担当と技術者が膨大な「要件定義書」を持ってやってくる。
難解な図面の山をひっくり返しながら、夫婦が尋ねる。「あれ?これには家の外観や間取り図が含まれてないんですか?」担当者はにこにこしながら答える。「それはこれから作るんです。今回お渡ししたものは『家の分析図』であって『家の設計図』ではないんですよ。まずはお客様の『持ち家に対する要件』を私どもが正確に理解しているかどうかを、この図面で確認していただけますか。ご確認の後に設計は始まります」夫婦はけげんな表情を隠せない。
これまでの分析作業にかかった費用が記された請求書を見てもため息が出るのに、設計作業にもけっこうな費用がかかるらしい。そんな夫婦の気持ちを察して、彼は言い添える。「大丈夫ですよ。我々の分析手法は最新の知見にもとづくもので、要件は適切に体系化されています」夫婦はその前日に、産科医から一人目の懐妊を伝えられたばかりだった。家族が増えたことを伝えたら最初からやり直しになるんだろうか。施工にかかる費用までほんとうに払えるのだろうか...
"システム業界向け「モデルハウス」開発快調: 設計者の発言 (via mendokusai) (via vmconverter) (via kiri2) (via otsune) (via yangoku) (via yaruo)
nemoi ) オレは持ち家願望ないんで、そもそもメタファーとして住宅を持ってくるのが適切かどうかよく分からんのだけれど、吊るしの、いわゆる「建て売り住宅」で妥協する人が大多数なんじゃないんですかね。
nemoi ) オレは持ち家願望ないんで、そもそもメタファーとして住宅を持ってくるのが適切かどうかよく分からんのだけれど、吊るしの、いわゆる「建て売り住宅」で妥協する人が大多数なんじゃないんですかね。
nemoi) オレは持ち家願望ないんで、そもそもメタファーとして住宅を持ってくるのが適切かどうかよく分からんのだけれど、吊るしの、いわゆる「建て売り住宅」で妥協する人が大多数なんじゃないんですかね。