宮城の変身ヒーロー話題呼ぶ
NPO企画「破牙神ライザー龍」 主人公は即応予備自まもなくデビューする”ご当地ヒーロー”「龍」=RYUPROJECT提供
被災地の子供ら激励東日本大震災で被災した宮城の子供たちを励まそうと、仙台市のNPOが準備中の自衛隊が登場する”ご当地ヒーロー”が話題を呼んでいる。「RYU PROJECT」(NPO法人HERO設立準備委員会)が企画する「破牙神(ばきしん)ライザー龍」で、今年3月の地震で地下に封印されていた魔人族が復活、避難住民を誘導していた即応予備自の主人公が土着神の力で超人に変身し、中央即応集団の「付属研究所」「初動打撃小隊」と協力して魔人と戦う——という設定。
ご当地ヒーローは自治体や有志が地域振興の一環で地元の歴史風土などに関連した特徴を持つ超人を創作、着ぐるみイベントなどを行っているが、主人公が自衛官の設定は「龍」が初めて。
同プロジェクトのメンバーは20〜40代の会社員や主婦の男女11人で、全員変身ヒーローのイベントで役者などの経験がある。4月中ごろ被災地でボランティア活動をしていたメンバーに「子供たちに変身ヒーローを見せたい」と要望があり、イベント会社に相談したが無償協力が得られなかった。
このため独自のヒーローを作り宮城県内の幼稚園や避難所の子供たちに無償でショーを提供するNPO設立を決めた。メンバーの藤川武史さん(35)は「瓦礫撤去や思い出の品探しなど全員が自衛隊の活動を目にし、父親が漁船で金華山沖を2日間漂流して海自に救助されたメンバーもいる。主人公を自衛官にするのに異論は出なかった」と話す。
8月にホームページを仮オープン。9月7日は宮城地本を訪問して広報班から予備自制度について説明を受け、イベント用台本の自衛隊に関する表現の助言を受けた。地本広報班は「自衛官を主人公にしたヒーロー物はなかったので、子供たちに自衛隊の存在を知ってもらういい機会になるのでは」と話している。
同プロジェクトは9月22日に宮城県からNPO法人の認証を受け、県内幼稚園などの慰問を開始する。
(expositionから)